白菜が美味しい季節に食べたい鍋料理

秋から冬にかけて白菜が美味しくなる季節に必ず食べる鍋料理があります。ペンローと呼ばれる名前の鍋料理で、もとは中国料理なのだそうです。

初めてペンローに出会ったのは、仕事仲間と一緒に鍋パーティーをした時でした。材料は白菜、どんこ、豚バラ、鳥もも、春雨、ごま油だけという至ってシンプルなものでした。そして食べる時に各自で塩と一味唐辛子を足して食べるという、自分で好みの塩梅に仕上げられるスタイルでした。同僚からそのように聞いた時は、正直あまりそそられるような鍋には思えませんでしたが、熱弁している同僚がとても料理上手な人だったので、本当に美味しいのかもなぁ、と思って座って料理が出来上がるのを待っていました。

作り方は簡単そのもので、どんこを戻したお水に材料を全て入れ、ぐつぐつと煮えたら春雨とごま油をひとたらしして出来上がり。あとは各自取り分けて塩と一味唐辛子を入れて味を決めて終わりです。一口食べてみて、白菜の甘みとお肉類の出汁にごま油の風味が加わり、滋味な味に感激しました。スープもごくごくと飲んでしまいたくなりますが、ここはぐっと我慢をして、最後の〆の雑炊用に取っておかねばなりません。全ての旨味を吸収してくれた雑炊は、最高の〆です。

しばらくして、作ってくれた同僚が、舞台演出家の妹尾河童さんの本に出ているのを読んで知ったのだと話してくれました。シンプルさゆえ、物足りないと思うかもしれませんが、いくらでもお腹に入っていく位美味しいお鍋ですので、ぜひ、色んな方に試して頂きたいです。