石川県ではお馴染み、「とり野菜」鍋

石川県出身の人ならば、恐らく大多数の人が食べていると思われる「とり野菜」。聞いた話では全国ネットでも石川ならではのものとして度々紹介されているそうで、そのままの名前の「とり野菜みそ」という味噌が存在しています。レシピも色々あるらしいですが、一番の使われ方は、やはり、鍋です。石川県出身である私も、ずっとこの味に親しんできました。

「とり野菜」という名前から、鶏肉を使うのかと思われがちですが、これは野菜も美味しくとるように、の意味だと大人になってから知りました。一番シンプルの食べ方は、お好みのお肉と、白菜、人参という組み合わせで、私自身もずっとそれで食べて来ました(更に言うと、母は「とりは鶏」だと思って居たようで、ずっと鶏肉でしたが)。

意外な発見をしたのは、結婚をしてから。やはり石川県出身である主人と買い物をしている最中、「とり野菜」だと言うのに、他にも色んな食材を買い物カゴに入れだしました。葱、えのき、白菜、大根、マロニー、それからスライスしたお餅。
「そんなに入れるの?」と驚く私に対し、主人は「そう」とさも当然の顔。実を言うと、「とり野菜」だと準備が楽で良いわ、なんて思って居たので(まあ、食材が増えたところで切るだけの手間ではあるのですが)、「ええー」なんて少し思ったりもしました。
そして、更に購入したのが卵です。最初、鍋の中に落とすのかな? と思ったのですが、なんと、すき焼きみたいにつけて食べるとのこと。家が変わると鍋もこんなに変わるんだ……と驚きました。

ともあれ帰宅して、食材を切り、あとは鍋奉行にお任せすることにして、食べてみたらば……これは美味しい。ちょっと辛めの味噌味も、卵をつけることによってマイルドになるし有難い。そして、最後にうどんやご飯を入れるのも……良い!

以来、我が家の「とり野菜」はずっとこのスタイル。まさしく、お肉のみならず、いろんな物を美味しく摂れて良い感じです。……ただ、一つオチを付けるならば、別に主人の実家の「とり野菜」の具材がそのスタイルであった訳ではなく、ただただ、食べたい食材を放り込んだだけだったらしいのですが。